依存症の支援は、すぐに結果が見えるものではありません。苦難の日々の中で、関わりが空振りに終わることも少なくありません。それでも、一つひとつの言葉や関わりが、いつかその人の回復のきっかけになるかもしれない。苦しい時に思い出してもらえる支えの一つになれたら、それだけで関わる意味があると信じています。
依存症の中で生きてきた多くの仲間は、薬物やアルコールに頼らなくても心から楽しめる時間や、人との健全なつながりを経験する機会を失ってきました。だからこそ、支援とは「やめること」を伝えるだけではなく、共に同じ時間を過ごし、食事を楽しみ、美しい景色に触れ、笑い合いながら、「薬物やアルコールがなくても楽しい」と実感できる経験を積み重ねていくことも大切だと考えています。そうした一つひとつの経験が、回復への希望や、生きる喜びにつながっていくと信じています。
鳥取ダルクフォーラム終了後は、利用者と海鮮ランチを楽しみ、その後、鳥取砂丘、砂の美術館、白兎神社を巡りました。この一日が、それぞれにとって回復への新たな一歩となり、「また仲間と出かけたい」「また笑顔で過ごしたい」と思えるきっかけや、支えの一つになれば嬉しく思います。これからも、一人ひとりが持つ回復する力を信じ、寄り添い続けていきたいと思います。

