第19回薬物依存回復支援者養成セミナー 「ハーム・リダクションと薬物検査 〜回復のためのDrug Check〜」

第19回薬物依存回復支援者養成セミナー
DARS in 京都・龍谷
19th DARS_チラシ

薬物依存回復支援者養成セミナーDARSも、今回で19回目になります。これまで、国内は、北は北海道から南は沖縄まで、海外では韓国ソウル、タイ・コーンケンなどで開催してきましたが、今回は、初心に戻って、京都・龍谷で薬物検査の効果的な使い方について考えてみることにします。

従来、強制または任意の尿検査は、薬物事犯の捜査手段として用いられてきました。保護観察においても、遵守事項違反者の発見と再犯予防のための威嚇を目的とするランダム検査が行なわれていました。しかし、次第にその目的も、方法も変わっていき、現在は、定期検査によって、薬物を使用していないことを証明し、回復を奨励するための手段として用いられるようになっています。

このような薬物検査の使用方法は、ポルトガルやスペインのようなハーム・リダクション政策を導入した国々で普及しています。しかし、日本では、薬物検査はなかなか定着しません。その原因のひとつは、自己使用が犯罪とされているため、陽性反応が出た場合の対応に関係機関が苦慮していることです。

そこで、今回は、日本における薬物検査の現状と課題を共有し、ハーム・リダクションの視点から、これを捉え直してみることにしました。参加者のみなさんにも、薬物検査を体験していただこうと思います。奮ってご参加ください。

「ハーム・リダクションと薬物検査 〜回復のためのDrug Check〜」

日時:2018年2月17日(土)・18日(日)
場所:第1日目 龍谷大学深草学舎 紫光館4階 法廷教室
京都市営地下鉄「くいな橋」駅から徒歩5分
京阪「深草」駅から徒歩15分
アクセス

第2日目 龍谷大学セミナーハウス ともいき荘
京都市営地下鉄「丸太町」駅より徒歩10分
アクセス

参加費
2日参加:一般5,000円;学生2,500円
1日参加:一般3,000円;学生1,500円
懇親会費:3,500円

*あらかじめ参加を申し込み、全プログラムに参加した方には、DARSの修了書を発行致します。

スケジュール(予定):

第1日目 2月17日(土)13:00〜17:45 龍谷大学 紫光館4階
アクセス

1.企画の趣旨(石塚伸一氏・龍谷大学)
2.ハーム・リダクションと薬物検査
ナビゲーター:森村たまき氏(アパリ)
1)ラテンの国のハーム・リダクション(市川岳仁氏・三重ダルク)
2)薬物検査の法的諸問題(高橋洋平氏・弁護士)
3)薬物検査の意義と目的(尾田真言氏・アパリ)
4)体験・Drug Checkを体験してみましょう
(尾田真言氏・アパリ)

=休憩=

3.「薬物検査なんか怖くない」(近藤恒夫氏・日本DARC)
4.質疑応答(参加者全員)
5.まとめ ~17:45

懇親会 18:00〜20:00
中国料理 鳳麟 https://horin.gorp.jp/

第2日目 2月18日(日)9:30〜15:30 ともいき荘・研修室
アクセス

1.“えんたく”〜薬物検査の現状と課題
司会:丸山泰弘氏 (立正大学)
登壇予定者:長谷川直実氏(医療の現場から)
生駒貴弘氏(保護観察の現場から)
齋藤仁氏(警察〜取締りの現場から)
蜂谷嘉治氏(警察〜支援の現場から)
坂厚志氏(麻薬取締の現場から)
加藤武士氏(木津川ダルク〜受入れ施設の現場から)
薬物検査経験当事者(当事者の立場から)

2.ランチ・ミーティング(ポスター・セッション)
3.コメント(ファースト・テーブル)
4.分かち合い 〜問題の共有〜
5.クロージング・セレモニー ~15:30

お問合せ:アパリウエスト 木津川ダルク 0774-51-6597
E-mail:info@kizugawadarc.recosuppo.org

主催:JST/RISTEX(社会技術研究開発事業)安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」(ATA-net)研究代表・石塚 伸一(龍谷大学教授)

後援:龍谷大学犯罪学研究センター/龍谷大学矯正・保護総合センター刑事司法未来プロジェクト

アディクション・リカバリー・サポート・センター(仮称)設置基金 12月末日進捗状況

寒に入り寒さひとしお厳しくなってきました。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

さて、日中支援の場を設置するために、アディクション・リカバリー・サポート・センター設置基金をお願いしております。

12月末日までに、43件 443,000円 集まりました。
引き続きご寄付をお願いしております。
よろしくお願い致します。


依存症や嗜癖行動は回復が可能であり、新しい生き方を手にすることができるという事実は、社会の中でほとんど知られていません。当事者や家族の人たちにもよく知られていない状況にあります。

そして、社会にはこれらの依存症や嗜癖行動に対する無知と偏見が少なからず存在しており、そのため当事者には「恥」の概念があり、回復が信じられず、回復の道につながるきっかけが得られず、長いあいだ病気や困難を抱え続け、あるいは悪化させていき、やがては死んでいく人たちも無数にいます。

アルコール・薬物依存者回復支援のスキームを他の依存者や嗜癖行動者にも提供し回復支援を行い、また、当事者、家族、関係者、地域社会、民間支援団体などが緩やかにつながる回復支援センターを目指します。

これまでアルコール・薬物依存問題に取り組んできた経験から生まれた実践活動の汎化をめざすモデルです。わたしたちは、アディクションは「孤立」のもたらす病(やまい)であると考えています。これからの回復のためには、様々なアディクション当事者と関係者がつながり地域社会の人びとや社会との関係性を再構築していく必要があります。

回復のためのプログラム、役割や出番がもつ意味、スポーツや文化活動の取り組みなど、孤立からの脱出の手段と機会、重要な他者との関係作り等に焦点をあてることでリスク管理中心の治療や更生ではない、その人らしい当事者主体の回復を目指します。


1 アディクション・リカバリー・サポート・センター設立、運営
概要
依存症の回復を総合的に支援する場が京都府下に存在しないために、日中の活動の場である回復支援センターの基盤として京都府南部山城地域に開設する。
(1)物品購入
電化製品・コピー機など事務用品・消耗品等を購入。
(2)依存症回復支援センター運営
運営と基盤整備あたり臨時職員(相談員等)としてアルバイトを雇う。
(3)周辺地域の事業所とも綿密な連携をとり活動する。


寄付金目標額  500万円
設置場所 京都府山城地区

【内訳】
物件借上げ費用 100万円
設備整備費用 150万円
障害福祉サービス事業指定報酬による運営までの維持費 200万円 (約4ヶ月)
予備費 50万円

第1期募集期間
2017年9月1日~12月31日


クレジットカードでも、ご寄付をしていただけます。
APARI WEST SHOP

- ご寄付振込銀行口座 -
京都銀行 木津支店 普通口座
口座番号:3765453
口座名:木津川ダルク 代表 加藤 武士
(キヅガワダルク ダイヒョウ カトウタケシ)

- 郵便振替 ー
(口座番号)00910 – 2 – 202402
(名義)木津川ダルク


また、日用品や食料品などが不足しております。ご家庭で余っている物品などがありましたら、ご献品いただけると非常に助かります。(米、味噌、乾物、調味料など。洗剤、石鹸などの日用品など。)
皆様どうかよろしくお願いいたします。

送付先
619-0214
京都府木津川市木津内田山117
NPO法人 アパリ 木津川ダルク
TEL: 0774-51-6597

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

昨年は激動の一年でした。何が激動かというとアパリは経済的に不安定な時期でありました。

そんな中、皆様方の暖かいご支援と励ましのおかげで、新たな一年を迎えることができました。本当にありがとうございます。

さて、アパリの活動は国内外の依存者の支援へとグローパルに拡がってきました。

昨年はタイ、フィリピン、韓国での活動、プラハへは国際学会、様々な支援・研究活動を行ってきました。

アパリの活動は、ごくわずかな人材で多くの国々との交流を果たしています。

韓国の麻薬退治センターとの業務提携も継続中で韓国ダルクはソウルに続き、釜山に設主されます。

I cannot, but we can.

私たちは一人ではできないけれど、みんなでならできるのです。

日本はいろいろな問題を抱えています。

世の中はどちらかというと戦争ムードになっているようです。

私たちはいつも中立性を保ち、平和に向けたメッセージをアパリを通じて発信してゆきたいと思います。

微力ながら、アジア太平洋の依存者の皆さんのお役に立てるようアパリ一同、歩んでまいりたいと思います。

ただ平和であることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

2018年も宜しくお願い申し上げます。

理事長 近藤 恒夫