ご寄付のお願い 木津川ダルクデイサービスセンター設置のため

謹啓 花冷えの時節でございますが、ご家族の皆様にはますますご健勝のことと存じます。さて、日ごろより皆様の温かいご支援をいただき、おかげさまで木津川ダルクも5年目を迎えようとしております。当初わずかなスタッフと支援者で発足した木津川ダルクも、これまで40名を超えるアルコール・薬物依存者を受け入れてきました。

しかし、いまだ苦しんでいるアルコール・薬物依存者、ギャンブル依存者やその家族の支援する環境や状況は必ずしも充分だとは言えません。

こうした状況の中、回復を望むアルコール・ギャンブル・薬物依存者とその家族が利用できる障害者総合支援法内における日中の支援センターの設置を計画しております。これまで自主財源だけで運営してきましたが、入所者の生活保護費の減額、新たな再犯防止推進法や刑の一部猶予制度などの法制度に伴い色々な支援の必要性が出てきており、地域における回復支援も絶対のものとなってきております。

木津川ダルクがさらなる回復と成長の場、山城地区における依存問題解決の拠点として発展して行けるよう、特に日中の支援センター設置、女性の依存者の積極的な受け入れが出来るセンター作りのために皆様よりのご厚意によるご寄付をお願いすることになりました。いつも、ご寄付のお願いばかりなのですが、薬物依存回復者みずからが回復を望む薬物依存者を支えともに歩むダルクの取り組み、新事業へのご賛同を頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、このご依頼文はできるだけ多数の方に手にしていただけるよう多方面での配布のため、重ねてお願いが届いてしまう場合も多々あるかと思います。その節は失礼をご容赦ください。
謹白

特定非営利活動法人 アパリ 木津川ダルク 加藤 武士

木津川ダルクデイサービスセンター設置のため_お願い文書_2018.04_PDFファイル



1. 寄付金の目的
日中支援センターの設置
女性の依存者への支援

2. 設置場所
京都府南部地域にて障害福祉サービス事業における生活訓練施設設置初期費用
総額 500万円

【内訳】
物件借上げ費用 100万円
設備整備費用 150万円
障害福祉サービス事業指定報酬による運営までの維持費 200万円 (約4ヶ月)
予備費 50万円

3. 寄付金: 一口 3,000円より
郵便振替の場合は、
口座番号:(口座番号)00910‐2‐202402(名義)木津川ダルク
銀行振込は、
京都銀行 木津支店 普通口座 口座番号:3765453
口座名:木津川ダルク 代表 加藤 武士 (キヅガワダルク ダイヒョウ カトウタケシ)

4. 受付・お問合せ
〒619-0214 京都府木津川市木津内田山117
NPO法人 アパリ 木津川ダルク 代表 加藤 武士
TEL&FAX: 0774-51-6597
メール:

3月末日までに、53件 504,000 円 集まりました。
引き続きご寄付をお願いしております。
よろしくお願い致します。

出版記念セミナー これからの回復支援 〜ダルクの向かう未来〜

出版記念セミナー
これからの回復支援
〜ダルクの向かう未来〜

日時:2018年6月9日(土)13:00〜17:00
18:30〜 懇親会

会場:東京医科歯科大学3号館2階 講義室1

最寄駅:御茶ノ水駅(JR中央線、地下鉄千代田線、地下鉄丸ノ内線)

参加費:無料
主催:特定非営利活動法人 東京ダルク
共催:ダルク八重洲倶楽部
協賛:明石書店
問い合わせ:東京ダルク 03-3875-8808(担当:幸田)

演者
成瀬暢也
埼玉県立精神医療センター医師

熊谷晋一郎
東京大学先端科学技術研究センター准教授

著者ダルク施設長
長崎ダルク/中川 賀雅
木津川ダルク/加藤 武士
三重ダルク/市川 岳仁
仙台ダルク/飯室 勉
東京ダルク/幸田 実
藤岡ダルク/山本 大
栃木ダルク/栗坪 千明
千葉ダルク/白川 雄一郎
北海道ダルク/森 亨
山梨ダルク/佐々木 広

まえがき より

すでにご承知のとおり、「ダルク」は30年以上の経験を持つ、日本でも稀な当事者活動である。しかし、その具体的な活動内容については、実はあまり知られていないようにも思う。というのも、全国のダルクはそれぞれが独立した団体であり、その活動の価値観と方法論は実に多様だからである。今までダルクについて書かれたものは、創始者である近藤恒夫によるものか、各地の代表者たちによる、それぞれのダルクに関する記述だろう。 この点において、今回私たちは大きなチャレンジを行ったと思う。それは「分担」である。全国のダルク代表者たちが、ひとつの大きなテーマを分担して語るというのは、今までなかったチャレンジである。この過程において、私たちはどれだけ議論をしたことだろう。時にはまったく異なる意見がぶつかり合うこともあった。だが、その議論の中で私たちはお互いの信頼を獲得していったように思う。そして、この「信頼」こそが、本書の完成のキーワードだったように思う。
本書は基本的に三部構成になっている。 一部は「回復」に関すること、第二部は「実践」、第三部は「連携」についての記述である。

仲間がいてくれること

矯正施設の中でフェローシップニュースの記事を自分自身読み元気をもらえていたので僕も今の自分の精一杯を書かせてもらいたいと思います。

今、この原稿を書き始めていて4年と少し前の刑務所に行かなければならない2度目の逮捕時のことを思い出したりもしました。

当時の自分は薬物でメチャクチャな生き方になっていましたが薬物を使いながら(僕の場合は覚せい剤とエリミンです)仕事もしっかりして家族や大切な人を大切にしてと意外とまともな思いを持ちやっていることはめちゃくちゃですが自分の人生何とかするんだという思いで必死でした。

そして、2度目の逮捕で刑務所に行かないといけない状況となり、なんで自分はこんなことになってしまうのか、何が自分の思いと反対の結果を招いているのか、何が邪魔となっているのかと考えた時、初めて自分の人生において薬物が邪魔なものとなっていたこと覚せい剤とエリミンといった薬物に頼り切って生きていること自分が薬物依存症であることを認めることができました。

薬物をやめなければ自分の人生どうにもできないし、大切な人を大切にすること思うこともできないということに気付かされ、僕の回復の人生は始まりました。僕が木津川ダルクに入寮していたのは、4年と少し前に執行猶予中に2度目の逮捕をされたときに保釈をいただいたときでした。

保釈中にアパリの司法サポートを通して繋がれた病院での治療、ダルク、NAでの回復プログラムへの取り組みなどを認めていただき再度の執行猶予をいただけました。

高裁でひっくり返ったりで最高裁までいき刑務所に行くことになりましたが地裁での有り難い判決をいただけたおかげで病院での治療に4ヶ月半、ダルクでの入寮生活約1年という大切な時間を実刑が始まる前に過ごさせてもらうことができました。

そして、昨年の4月末に2年8ヶ月の刑期で仮釈放を7ヶ月半ほどいただき、ちょうど2年間を矯正施設で過ごし出所してくることができました。

現在は7ヶ月半の仮釈放も無事に終わり、刑期を満了することができ、出所してからも10ヶ月おかげ様で薬物を使うことなくクリーンで過ごさせてもらえています。

出所してからダルクやNAに繋がらずに焦る気持ちもある中もう一度ひとりでやり直そうとしていたらもしかしたら再使用していたかもしれないなというのが正直なところかもしれません。

僕は刑務所に行く前に1年間毎日NAにも行き、仲間とも深く繋がれ、仲間との繋がりやミーティングの大切さも感じていたはずでしたが、出所して1週間は緊張と不安でNAには行けませんでした。その緊張と不安は刑務所では自分自身に向けられていた目が一気に外に向き、まわりからどう思われるかということや、刑務所から出てきても美味しいものを食べられた家族に会えた以外は特にいいこともなく、待っていたのは普通に流れている社会があるだけでその流れに薬物を使わない人の目を欺けない、自分をごまかせない、ありのままの正直な自分で溶け込めるのか、受け入れてもらえるのかという恐れや、あるがままの自分の現実の人生と直面して受け入れられずに恐れていたところからきていたんだと思います。

そんな状態からNAに行くきっかけをくれたのも木津川ダルクの施設長、スタッフの方々からの「帰ってきてんの知ってんねんで〜。遊びにおいでやぁ」という電話での言葉でした。そして、ダルクに遊びに行かせてもらい、その夜にダルクの仲間達と一緒にNAに行くことができたのが出所後初めてのNAでした。

それから6ヶ月は1日も休まずにNAに足を運び続けました。

仲間は覚えていてくれおかえりと温かく迎えてくれました。木津川ダルクにも月に2回程泊まりにも行かせてもらえたりで少しずつ現実を生きていく勇気と力を再び吹き込んでもらえたように思います。社会に帰ってきてダルクに行かせてもらった時、初めて会う仲間もいましたが温かく迎えてくれたこと嬉しかったです。

共に入寮生活をしていた仲間に再会できたことも嬉しかったです。

そして何より入寮生活を共にした仲間がクリーンタイム4年を迎え仕事もしっかりとして僕が知っている時よりも何倍も元気にたくましくなっている姿を見せてもらい自分もクリーンで粘り強くやっていけば回復の人生を力強く歩んでいけるんじゃないかという力をもらえたりもしました。

僕にとっての木津川ダルクはアナザースカイ的な大切なところでもあります。NAのホームグループに入らせてもらったことも大きな力をもらえているように感じています。

出所後6ヶ月が経ちNAに行くことも習慣のようになり、ハイヤーパワー、NA、仲間のことを信じる心も再びでき元気になってきた僕は介護施設に面接に行き、週3日1日3時間アルバイトに行かせてもらえるようになりました。

面接も働くのも実に4年ぶりということでめちゃくちゃ緊張しました。面接では、依存症のこと矯正施設に行ったことなどは言っていませんが、他の緊張や不安が人より強いことや生き辛さの部分なんかは正直に話してしまっている自分がおり、面接やのにNAみたいに正直に話しすぎたな、しまったなと思いましたが、なんとか週3日1日3時間からやってみましょうと受け入れて下さりました。

そして実際に働かせてもらえることになりました。自分の場合はまさに面接の時や新しい職場などで人からよく見られたい受け入れてもらいたいといった場面で薬物の効果に頼りきりになり生きてきたので僕の一番の薬物を必要とする状況に直面することになりました。

薬物があれば人間関係も楽にスムーズにいき、うまく自分のことも取り繕うことができいい感じに対処できるのになということが頭の中に本当によく出てきます。

自分は薬物を使ってもうまく生きれないということも今ならわかるので使いたいと思うことはありません。でも薬物を使っていないというだけでいろんな事を気にし過ぎ恐れ過度の不安や緊張を持ってしまうことや自分の中にある問題点や自己肯定感の低さや生きにくいなと感じてしまうところは薬物を使っていた時とほとんど変わらずにあるのが今の自分の実際のところであります。

では薬物を使う前の自分はどうしてたのだろうと考えてみたりもしましたがやはり同じような生きにくい部分はあり、本当の自分を知ろうとはせず人から自分からの見え方をよく見せようと必死で取り繕うことをし生きていたように思います。

以前の自分にはなく、今の自分にあってくれることというとNAやダルクと繋がり同じ様な問題点を抱えながらも薬物を使わない生き方を楽しく歩んでいる姿を見せてくれたりミーティングで話してくれたりする仲間がいてくれることです。

こういった自分の問題点や生きにくい部分をNAやステップの原理に沿って生き、うまく対処していけるようになれたらいいのになと思っています。

自分を支えてくれているものってなんだろうと思うと、なんだかんだ言っても温かい家族がいてくれ僕の回復を信じ応援してくれていることと、4年前に回復の人生が始まり出会わせてもらえた良き方々や木津川ダルク、NAの仲間が心の中にいつもどこか繋がっていてくれることが本当に大きくもう一度薬物に頼らないクリーンな自分で生き直してみようという勇気と力もいただけているように思います。繋がりを与えてもらえていること繋がっていてくださる方々がいてくださることに本当に感謝しています。

介護施設でのアルバイトでも仕事ができるように見せようともしない取り繕っていない正直なありのままの自分で一日一日を誠実に自分のやるべきことできることをしていき、人からどう思われるかというところや後のことはハイヤーパワーにゆだねていこうと思い祈り過ごしている日々です。

このような日々の過ごし方生き方もNAの仲間がミーティングで話してくれたことを自分に取り入れたことであります。そして今現在、介護施設でのアルバイトもなんとか4ヶ月が経ち週4日の1日5時間に増やしてもらうことができました。

自分の問題点なんかも配慮して少しずつトライさせてもらえている職場の方々に、そしていつも僕に道を示してくれるNAに繋がり出会うことのできたハイヤーパワーに感謝しています。

これからもNAやダルクの仲間のなかで粘り強く今日一日で回復の人生を歩んでいきたいです。出所して10ヶ月の自分にこのような原稿を書かせてもらえる機会を与えていただきありがとうございました。

えち