不思議な力

神はその英知により、自分の慈愛の分配役として、このグループの人々を選ばれた。
神は、この不思議な力を運ぶ者を選ぶにあたって、尊敬を集める人々、権力を持つ人々、有名な人々、才能溢れる人々のところへは行かれなかった。
かわりに神は、みすぼらしく、病気で、不運な人々のところを訪れた。
すなわち、飲んだくれのところへ、世の中でもっとも頼りないとされる者のところへとやって来られた。

そして、こう言われた。
わたしは、この計り知れない力を、あなたたちの弱い、力無い手に委ねた。
あなたたちに与えた力は、人々の中で最も教養のある者でさえ、それを拒んだものである。
科学者にでもなく、政治家にでもなく、また妻たちや母親たちにでもなく、
ましてわたしの司祭や牧師たちにでもなく、わたしはあなたたちに、他のアルコホーリックを癒す力を委ねた。

その力を利己的に用いてはならない。その力には重大な責任が伴っているのだ。
無駄にして良い時間など無い。
助力の求めを先延ばしにしてはいけない。
どのケースも同情し過ぎることはない。
困難すぎる努力も、つらすぎる苦労もない。

わたしはその力の適用を、どんな人種にも、どんな教義にも、どんな宗派にも限りはしなかった。だから寛容さを欠いてはならない。

個人的に非難を受けることもあるだろう。
正しく評価されないのが当たり前である。
嘲笑を浴びることも多いだろう。

あなたたちの動機は誤解を受け、反対されることも覚悟しておかなければならない。人々の反対の声は、あなたたちがスピリチュアル(霊的)な完全性へと登る梯子の横木になるのだ。
だが、憶えておいて欲しい。この力を使うにあたって、わたしはあなたたちに、決して出来ないことを命じたりはしないのだということを。

あなたたちが選ばれたのは、特別な才能があったからではない。
だから、もし努力が報いられることがあっても、それを自分たちの優秀の証と考えるのではなく、わたしが贈った力によって成し遂げられたと述べるよう、いつも注意を忘れないようにしなさい。
もしわたしが、この使命を果たすために、教養ある人物を望んだのならば、この力を医師や科学者に委ねただろう。

もしわたしが、雄弁な人物を望んだとしたなら、候補者には事欠かなかったであろう。なぜなら、わたしが人類に授けた能力の中で、もっとも利用しやすいのは言葉なのだから。

もし私が学者を望んだとしたなら、世の中にはあなたたちより優れた人たちがたくさんいる。
あなたたちが選ばれたのは、あなたたちが世の中から見捨てられた者だったからである。あなたたちは、酒飲みとしての長い経験によって、いたるところに居るアルコホーリクの、孤独な心があげる悲痛な叫びに、謙虚に耳を傾けられるようになっているか、これからそうなれるはずだからである。

あなたたちがAAに入った時に、自分が認めたことを、いつも忘れないでいるようにしなさい。自分が無力であり、自分の意思と生き方をわたしの配慮に進んで委ねようとするときにこそ、助けが得られるということを。

無名

新潟教室 令和3年9月26日(日)

あなたの身近にある依存症
日程:令和3年9月26日(日)
会場:新潟テルサ(新潟勤労者総合福祉センター)
新潟市中央区鐘木(しゅもく)185-18
参加費:無料、事前も申し込み必要
参加申し込み:https://forms.gle/MVadJG99UqBGiUxr6

プログラム

13︓30 ~ 開会あいさつ
13︓35 ~ 薬物依存症当事者
13︓50 ~ ネット・ゲーム依存症当事者
14︓05 ~ 薬物依存症者の家族
14︓20 ~ 「ネット・ゲーム依存とはーコロナ禍での変化」
(本間史祥 子どものネットリスク教育研究会副代表)
14︓55 ~ 休憩
15︓05 ~ 「薬物依存症とはーコロナ禍での変化」
(小林桜児 神奈川県立精神医療センター副院長)
15︓40 ~ パネルディスカッション
(司会・近藤京子一般社団法人オンブレ・ジャパン代表理事)
16︓35 ~ アンケート記入・閉会(16︓40 終了予定)


講師紹介

小林 桜児 氏
横浜市大附属病院で研修後、 NTT 東日本伊豆病院、 神奈川県立精神医療セ ンター、 国立精神・神経医療 研究センター病院を経て、2013 年 ~神奈川県 立精神医療センターに戻り、 2021 年4 月~副院長。
専門はアルコール・薬物依存症の臨床。

 

本間 史祥 氏
子どもネットリスク教育研究会副代表 公立中学校教諭  1987 年生まれ。
2008 年、 学生ボランティア団体 「弘前大学ネットパトロール隊」 設立 。
2010 年、弘前大学教育学部技術教育講座 卒業 。2008 年から弘前大学 「ネット&いじめ」 問題研究会に所属し、 講演や出前授業・調査研究等の活動に携わる 2015 年子どものネットリスク教育研究会副代表
【研究業績】 ●拙著 「子どものネット・ケータイ問題に対するリスク教育プログラ ム」 弘前大学教育学部卒業論文 ●監修︓大谷良光、 編著︓本間史祥 「2009 年版子ども支援者のためのネットリスク教育テキスト」 初版

近藤 京子 氏 
一般社団法人オンブレ・ジャパン代表理事、やっかれん・プログラム・コーディネーター 、ASK 依存症予防教育アドバイザー 1999 年よりASK(アルコール薬物問題全国市民協会)発行・季刊 Be! の編集に携わる。 2009 年、 スペインで年間1 万8000 人のアデイクション問題を持つ人とその家族に対応する非営利組織「プ ロジェクト・オンブレ」で特別研修を受ける。 帰国後は、各地の依存症関連施設や家族会などでグループを担当する。ほか、当事者、家族プログラムを開発。2019 年、一般社団法人オンブレ・ジャパンを設立。

新潟県薬物依存症者を抱える家族の会
あなたの家族、配偶者等が違法薬物、処方薬、市販薬を止められなくて困っていませんか。 初めて参加される方は泣きながら家族会に参加しますが、何回か通う内に笑って話せるよう になる方が大勢います。家族会は薬物依存症者を変えようとするのではなく、まず「自 分たちが変わろう」を合言葉に活動しています。同じ境遇の仲間の中で意見交換をし、 今までの孤立から抜け出すことで以前の生活をとり戻してみてはどうでしょうか︖
家族の会 毎月第2 日曜日13 時から  於︓長岡市まちなかキャンパス

新潟ダルク
新潟ダルクは薬物・アルコール等の依存症の回復施設です。 新潟ダルクでは共同生活と12 ステッププログラムとグループセラ ピー方式のミーティングを中心としたプログラムを行い依存症 からの回復を図ります。プログラムで依存症特有の性格 や性質を整え「依存症的な生き方」から「新しい 生き方」ができるよう同じ依存症の仲間と回復を 目指していきます。


新しい依存症予防教育

依存の問題は、薬物・アルコールだけでなくインターネットやゲー ム等幅広い分野に広がっています。この教室は薬物・アル コールとネット・ゲーム依存をテーマに、私たちのとても 身近にある依存症について、一緒に考える教室です。 コロナ禍の中、依存症問題にも新たな問題が出 始めています。 ハマってしまう背景に何があるのか、予防 には何が必要なのか。みなさんと一緒 に考える予防教室です。地域で予 防や支援にかかわっている方はも ちろん、依存症当事者や家 族、そして依存症って何︖ と思っている方に参加を 呼びかけます。

ご参加について

ご協力よろしくお願いいたします︕

  • 参加者のコロナ感染予防対策として、参加申し込み先着120 名様迄とさせていただきます。
  • 当日はマスク着用や消毒、検温等ご協力いただくとともに37.5 度以上の方は同伴者と共に入場を控えていただきます。
  • 緊急の事態が発生した場合は中止等判断しますのでhttps://isonyobou.jimdofree.com/ にてご確認ください。
  • 開催日以前2 週間以内に発熱、咳くしゃみ等具合の悪かった方、また感染拡大地域や国への訪問歴が14 日以内にある方は参加をご遠慮ください。

 


後援団体

 新潟県、新潟県教育委員会 新潟市、新潟市教育委員会