龍谷大学法学部教授(アパリ副理事長)石塚 伸一氏 応援メッセージ

木津川ダルクの発足によせて

わたしとダルクとの付き合いは、20年ほどになる。北九州にダルクを呼ぶ会という市民の会を創って、ダルクの立ち上げにかかわった。15年ほど前、京都にやってきて加藤さんたちと知り合った。その頃、近藤さんは、ダルクの人たちは体験と経験だけで仲間の回復に関わっている。ダルク大学を創って、学問的な支えをつくりたいと言っていた。
龍谷大学を拠点にDARSという勉強会を立ち上げ、回復支援者の研修セミナーをはじめた。文部科学省や開かれた社会研究所(OSI)という外国ファンドの助成を受けて、活動のネットワークも広がっていった。

加藤さんは、抜群の学習能力で、福祉や医療や司法とかかわり、回復支援のコーディネートの能力と技術を磨いていった。「京都ダルクの加藤さん」といえば、この業界で知らない人はいない。いまは、仲間たちだけでなく、実務家や研究者の中でもリーダー的役割を果たすようになっている。 その加藤さんが、木津川を拠点に薬物政策における新たな挑戦をはじめた。加藤さんらしいクリエイティブで、みんなに優しいダルクになってくれることを期待している。