自立に向けて チャン
私は木津川ダルクに入寮して、2年4ヶ月が過ぎました。去年の秋頃、施設長から「そろそろ自立した生活をしていこう」と言われ、そこから部屋を借りる準備を始め、今年の2月から自立した生活を送っています。
私が木津川ダルクに入寮する以前は、16歳の頃に先輩に誘われて薬(ここで言う薬とはシンナーのことです)を使い始めました。それからというもの、薬仲間と薬を使い続けて何度も刑務所に入りました。
ダルクの入寮経験は今回が初めてではなく、過去に神戸ダルクに3年間入寮していました。その時は何度もダルクを抜け出し、結局薬の再使用でどうにもならない生活に逆戻りとなり、木津川ダルクに助けを求めて断薬のプログラムを受け始めました。
プログラムを受け始めて、自分の過去や日々のダルク生活、ミーティングを通して、自分自身や家族、過去の友人を傷つけてきたことを正直に話す努力をしてきました。少しずつ自分を知ることで、仲間の大切さや、薬を必要とする心の問題が見えてきました。その自分自身を知る作業はとても辛く、何度も「今、薬を使えたら」という気持ちになりました。でも、薬を使っていた過去のゾンビのような自分を思い出して、あの暗くて狭い洞窟のような生活には戻りたくないと思い、ダルクでの生活でシラフの楽しみを探しました。
ダルクでは運動や銭湯プログラムの他に、季節に応じたプログラムがあり、積極的に参加するようになりました。正直、プログラムが面倒くさいことも多々ありましたが、とにかく楽しむことを続けました。
それでも、心の不安や先行きへの不安が出てきて苦しかったです。でも、そこから少し成長できたことは、苦しい時に仲間に助けを求めることができたことです。悩みを打ち明けることで仲間に共感してもらい、自分は一人ではないということに気づかされました。
そうして日々の生活を送っていく内に、自分が仲間から勇気を与えてもらったように、次は同じように苦しんでいる仲間たちにできることをしていこうという気持ちになってきました。仲間をサポートすることで自分が生かされていると実感できるようになり、それが薬を使っていないことで味わえる達成感や充実感、生きていることの実感へと繋がりました。人の優しさに触れることで、自分の心に光が差し込んできたのです。
ダルクでの共同生活を通して、辛いことや嫌なこともたくさんありましたが、薬を止め続けて、今、新たな再スタートを始めています。本当の意味で自立ができたら、木津川ダルクの施設長に笑顔で報告ができるように頑張ります。
これからは、自分が仲間にしてもらったことを忘れず、仲間のサポートをして、何年かして「ダルクに繋がっていてよかったな」と思えるような人生の生き直しをしていこうと思います。

