謹んで新年のお慶びを申し上げます。

本年、代表の加藤は、巳年の年男を迎えました。皆様には平素より格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。
これまでの経験を糧に、本年はグループホームの設置や女性の回復の居場所作りに尽力し、更なる成長を目指して精進いたします。
巳年は再生と変革の年。この機会を活かし、新たな視点を取り入れながら、社会に貢献できるよう努めてまいります。
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

また年末にご支援をお願いしておりました給湯器の設置を行うことができました。

この度は、木津川ダルク・カルデモンメの給湯器交換プロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございます。

皆様から温かいご支援を賜り、この度、念願のエコキュートへの交換が完了いたしました。おかげさまで、利用者の方々は、温かいお風呂にゆっくりと浸かり、心身をリフレッシュできるようになりました。また、台所での作業もスムーズになり、生活の質が大きく向上しました。

ご寄付いただいた329,734円は、全額をエコキュートの購入と設置費用に充てさせていただきました。皆様の温かいご支援のおかげで、利用者の方々が安心して生活できる環境を整えることができましたこと、心から感謝申し上げます。

今後とも、木津川ダルク・カルデモンメは、利用者の方々が社会復帰に向けて、安心して生活できるような環境づくりに努めてまいります。皆様からの変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

こうがくんが行方不明に!

木津川ダルクのスタッフ犬のこうがくんが行方不明に!

昨晩、こうがくんを繋ぎ止めていたワイヤーが切れてホームから居なくなってしまいました。

みんなが心配していた所、警察から保護していますとのことで連絡があり、迎えに行きました。
警察署から電話が掛かってくると、今度は何だろうと身構えてしまいます。

どうも、落とし物扱いになっており、迎えを待っていたようで仲間が迎えに行くと尻尾を振って出てきました。
おかえり。

つなぎとめておくワイヤーが、数年に一度、どうしても切れてしまうようです。何か切れない良い方法はないものだろうか。

木津川ダルクに繋がって

私は木津川ダルクに繋がって、来月で一年になります。私の年齢は43歳です。
私は薬物依存症で、14歳の頃からシンナーが止められず、過大に刑務所にも入ってきました。ダルクに繋がったのは今回で2回目です。
私の過去の薬物での経験をお話しします。

私は過去にシンナーを吸って、自分自身と家族や友人を傷つけてきて、自分ではどうすることも出来ない状態になりました。
私には双子の弟はいて、その双子の弟も同じシンナーに依存していて、現在は別のダルクに入所しています。私はシンナーを吸って、何もかも失いました。シンナーを買う為に、家財道具を全て売って薬代に当てたり、薬でおかしくなり、一日中家で引きこもり、薬で何かに追われている強迫観念に囚われ、暗い部屋の中を包丁を握りしめて暴れていました。私は弟と車に乗っている最中、両親と出逢わせた時に、薬を止めるように言われ、とても腹が立って両親を轢き殺そうとした事もあります。とにかく、頭の中は薬を使う事しかありませんでした。

何もかも嫌になり、一人ぼっちになり、毎日薬を使い続けて、逃げるように警察に捕まり、留置場に入った時には、「あぁ、これでやっと薬が止められる、刑務所に入って三食ご飯を食べられる」と安心しました。しかし、刑務所から出ても仕事は続かず、少しの心の余裕ができると、「今だったら薬を上手に使えるんじゃ無いか」と思い、再使用の繰り返しで、私は他の事も含めて、過去に7回刑務所に入りました。

自分の人生の中で、人生の基礎を作って行かなければならない20代の殆どを、薬を中心とした刑務所ばかりの生活で、大切な時間を失って行きました。そして、行きついたところが、ダルクです。初めてダルクに繋がったのは、7年前で、神戸ダルクに繋がりました。
その時、初めて施設長さんに言われたことは、「とにかく苦しかったんだよね、一緒に回復していこう」と、温かく迎えてくれました。
その時は、回復施設に対しても、そこに入っている人に対しても、自分自身にも何も信じれなかったのですが、ダルクの回復プログラムを受けていく内に、少しずつ自分の薬で傷ついた感情が癒され、同じ傷を抱えた仲間と共感し、ぶつかり合いながら、本当に何年振りに他人の前で涙を流しました。

ダルクに繋がって良かった事は、自分がシラフでやりたかった事を経験できる事です。私は、薬を使っていない時は、身体を動かす事は好きで、キャンプなども好きで、薬を使っていたときは内向的で引きこもっていました。ダルクで薬を止めるづけることはとてもしんどいけれど、一人じゃ出来ないシラフの楽しみ方を教えていただきました。


そのほかは、”自分自身を知る”という作業を、認知行動療法ミーティングを通じて、自分には薬を使う事だけではなく、生きる意味や価値がある事に気づかせてもらい、今まで全然自分を大切にしてなかったし、薬を中心とした考え方で、全く周囲の人の気持ちを考えず他人の所為にしたり、平気で嘘を付いたり、自分をごまかしたりして、そんな自分が嫌いになり、全く自分の良いところを見たり変えていける所があるのに、変えていこうとしなかったし、その事にすら気付きませんでした。
自分が周囲に迷惑を掛けてきた事で、自分をせめて、負い目、引け目を感じて支えになってくれている人に対して、”助け”を求める事が出来ませんでした。ダルクに来て初めて、薬を使うこと以外で、少しの勇気をふり絞って助けを求める事が出来ました。

自分の生きづらさを、ダルクで共感し分かち合いながら、今では周囲の仲間たちに慕われながら、次に繋がった仲間にメッセージを伝えるまでになりました。
今、私は木津川ダルクに来て一年になります。この薬物依存症は一生治らない病気と言われていますが、今、私自身がダルクに来て思うことは、自分の回復について、薬を使ってしまう一概には言えない原因、心の問題を見つめて仲間に助けを求めて、ダルクで教えてもらった”正直になる”事で、回復の道が始まるという事を、まだまだ正直にはなれていないけど、仲間たちと共に、一日一日を大切にして、薬を止め続ける日々を送っています。
薬を止め続ける為に必要なことは、何度も言いますが、自分に正直に助けを求める事、薬物依存症は”病気”だということを、自分自身がまず認める事が、回復の始まりだと思います。あと、何より自分の人生を楽しむことを考えて、これからもダルクでの生活を人生の1ページとして、大切に生きて行こうと思います。

チャン