安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」研究開発領域「多様な嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築 報告会

【ATA-net 最終報告会】
JST/RISTEX「安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築」研究開発領域「多様な嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」

日時:2019年9月16日(月・祝)
参加費:無料
定員:先着150名
【ご挨拶】 
 わたしたちは、2016年10月から、JST/RISTEXの委託を受け、「公」と「私」の間にアディクションからの回復を支援する「ゆるやかなネットワーク」という新たな公共圏を構築するための事業を行ってきました。本事業は、2019年9月をもって終了します。今回は、その最終報告会です。
 
 アルコール・薬物への依存、DVや虐待、性暴力、ギャンブル、万引き・摂食障害、インターネット依存などの多様な嗜癖・嗜虐行動(アディクション)の背景には、必ずと言ってよいほど「孤立」があります。これに対応するには、公私の領域を超えた支援モデルが不可欠です。
 
 最終報告会では、この3年間の成果を発表するとともに、新たに開発した課題共有型“えんたく”というコミュニケーション・スキーム実装の第一歩にしたいと思います。
 
 多くの協力者のみなさま、また、新たに関心をお持ちいただいたみなさまには、万障お繰り合わせの上、ご参集いただきたいと思います。(石塚伸一さん:龍谷大学教授)
 
総会:(午前)最終報告会(10:00〜11:15)
開会式あいさつ(RISTEX)
1.最終報告書
(0)石塚伸一さん(龍谷大学教授)「全体報告」
(1)石塚伸一さん(龍谷大学教授)「薬物依存」
(2)中村 正さん(立命館大学教授)「暴力行動」
(3)藤岡淳子さん(大阪大学教授)「性問題行動」
(4)後藤弘子さん(千葉大学教授)「クレプトマニア・摂食障害」
(5)西村直之さん(認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワー)「ギャンブリング行動」
(6)橋元良明さん(東京大学教授)「SNS・携帯電話依存」
(7)指宿信さん(成城大学教授)「TJ:セラピューティック・ジャスティス」
(8)中村正さん(立命館大学教授) 「デジスタンス」
(9)石塚伸一さん(龍谷大学教授)「ハームリダクション」
(10)土山希美枝さん(龍谷大学教授)「ENTAKU」
まとめ
=休憩=
2.鼎談(11:30〜12:30)
「治療的司法の実践〜ジュスティス(正義)とケア(配慮)のあいだ〜」
聞き手:中村正さん(立命館大学教授)
聞かれる人:菅原直美弁護士/山田恵太弁護士/他
*(対案)対談:中村正さん vs. 交渉中「ネガティブ・ケイバビリティ」
 
(昼休み)12:30〜13:30
ランチョン・スピーカー
橋元良明さん(東京大学教授)
指宿信さん (成城大学教授)
西村直之さん(認定NPO法人リカバリーサポート・ネットワー)
 
(午後)【大えんたく】13:30〜16:00
「”えんたく”を”えんたく”する〜ジャスティスとケアのあいだ〜」
コーディネーター:上岡陽江さん(ダルク女性ハウス)
出席者:
大嶋栄子さん(NPO法人リカバリー)
古藤吾郎さん(日本薬物政策アドボカシーネットワーク)
牛木潤子さん(福島刑務所)
楳原節子さん(NPO法人京都マック)
後藤弘子さん(千葉大学教授)
大矢大(おおやクリニック)
 
(1)”えんたく” 
 =休憩=
(2)分かち合い
閉会式

「これからの依存症予防教育 ~依存症は回復可能な問題~」第9 回AIDS 文化フォーラムin 京都レッドリボン大作戦「つなぐ」「つながる」今、できること プレイベント

第9 回AIDS 文化フォーラムin 京都レッドリボン大作戦「つなぐ」「つながる」今、できること

プレイベント
「これからの依存症予防教育 ~依存症は回復可能な問題~」
日程:2019 年9月29日(日)13:00 ~ 18:00
会場:龍谷大学深草キャンパス紫光館 4 階 法廷教室
京都府京都市伏見区深草西浦町1

AIDS文化フォーラムin京都プレフォーラムちらし

プログラム
13:30 ~ 松本俊彦さん講演
15:00 ~ 休憩
15:30 ~ えんたく
18:00 ~ 終了

「これからの依存症予防教育 ~依存症は回復可能な問題~」
講 演 : 松本 俊彦 さん (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部長 部長)
小中学校・高等学校で薬物乱用防止教室が開かれていますが、 多くが『ダメ!絶対!』の視点での防止教育であり薬物に手を出してしまった若者やその家族を地域から孤立させ、医療や福祉につながる道を閉ざしかねず、地域社会の回復力を逓減させていきます。また、薬物問題に限らず、性教育、感染症、ジェンダーの問題、人権教育など様々な健康学習が必要に迫られています。
そのような中、『これからの依存症予防教育』を開催し、教育関係者、地域住民に解決に向けた正しい取り組みや理解を深めるための場を提供します。『依存症は回復可能な問題』であることを伝え、地域の予防教育資源である教育者、保護者、当事者、関係者等の連携の一助になるよう開催いたします。

えんたく
当事者の主体性をもとに、当事者をとりまく課題をめぐる情報をもつ多様なステークホルダーと参加者が集まり、話し合いを通じて課題を共有し(あるいは課題の解決を目指し)、緩やかなネットワークを構築していく話し合いの場が必要です。
わたしたちは、この「課題共有型(課題解決指向型)円卓会議」を「えんたく」と名づけ、さまざまなアディクション問題解決に役立てることをめざしています。

サークルメンバー
石塚 伸一 さん(龍谷大学法学教授)
加藤 武士 さん(木津川ダルク)
谷家優子さん(公認心理師)
土肥 いつき さん(高校教諭)
松本 俊彦 さん(精神科医)
匿名さん(依存者家族)
匿名さん(地域住民)

主催:AIDS 文化フォーラムin 京都
共催:龍谷大学犯罪学研究センター
研究助成:JST/RISTEX(社会技術研究開発事業)
安全な暮らしをつくる新しい公/私空間の構築「多様化する嗜癖・嗜虐行動からの回復を支援するネットワークの構築」
(ATA-net)研究代表・石塚 伸一(龍谷大学教授)
お問合せ:AIDS 文化フォーラムin 京都
information@hiv-kyoto.com
担当 加藤(木津川ダルク)
TEL:0774-51-6597