ダルク追っかけ調査 2018年9⽉報告 (第4回ダルク意⾒交換会)

 

研究⽬的
• ダルク利⽤者を前向きに追跡し、薬物使⽤状況を含む予後を明らかにすること
• 2016年10⽉から全国のダルク利⽤者を対象としたコホート研究を⽴ち上げた。
• 本報告では、ベースラインから1年6ヶ⽉後のフォローアップ調査までの結果をもとに、利⽤者の予後を報告する。

断薬率・断酒率の推移
1年6ヶ月後における完全断薬率、約70%

再使⽤率の推移(薬物・アルコール)
1年6ヶ月後における再使用率、
薬物:約12%、アルコール:約22%

社会的・福祉的な回復
1年6ヶ月後における未就労率は、45%
1年6ヶ月後における⽣活保護受給率は、64.3%
1年6ヶ月後における一般就労率は、15.7%
当事者が主体となったダルクの活動は、薬物再使⽤の抑⽌効果だけでなく、社会的・福祉的回復にも効果があることが⽰唆される

完全断薬率を⾼める要因
利⽤者・職員との関係性が良好、回復のモデルとなる仲間がいる
プログラム参加への積極性は有意差なし

1年6ヶ⽉時点での⾃助グループ参加頻度と再使⽤率(1年6ヶ⽉まで)との関係
自助グループの参加頻度が低いと再使用率が上昇する

などなど

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ダルク追っかけ調査2018年9月報告要約

民間支援団体利用者のコホート調査と支援の課題に関する研究(国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部)