仲間がいてくれること

矯正施設の中でフェローシップニュースの記事を自分自身読み元気をもらえていたので僕も今の自分の精一杯を書かせてもらいたいと思います。

今、この原稿を書き始めていて4年と少し前の刑務所に行かなければならない2度目の逮捕時のことを思い出したりもしました。

当時の自分は薬物でメチャクチャな生き方になっていましたが薬物を使いながら(僕の場合は覚せい剤とエリミンです)仕事もしっかりして家族や大切な人を大切にしてと意外とまともな思いを持ちやっていることはめちゃくちゃですが自分の人生何とかするんだという思いで必死でした。

そして、2度目の逮捕で刑務所に行かないといけない状況となり、なんで自分はこんなことになってしまうのか、何が自分の思いと反対の結果を招いているのか、何が邪魔となっているのかと考えた時、初めて自分の人生において薬物が邪魔なものとなっていたこと覚せい剤とエリミンといった薬物に頼り切って生きていること自分が薬物依存症であることを認めることができました。

薬物をやめなければ自分の人生どうにもできないし、大切な人を大切にすること思うこともできないということに気付かされ、僕の回復の人生は始まりました。僕が木津川ダルクに入寮していたのは、4年と少し前に執行猶予中に2度目の逮捕をされたときに保釈をいただいたときでした。

保釈中にアパリの司法サポートを通して繋がれた病院での治療、ダルク、NAでの回復プログラムへの取り組みなどを認めていただき再度の執行猶予をいただけました。

高裁でひっくり返ったりで最高裁までいき刑務所に行くことになりましたが地裁での有り難い判決をいただけたおかげで病院での治療に4ヶ月半、ダルクでの入寮生活約1年という大切な時間を実刑が始まる前に過ごさせてもらうことができました。

そして、昨年の4月末に2年8ヶ月の刑期で仮釈放を7ヶ月半ほどいただき、ちょうど2年間を矯正施設で過ごし出所してくることができました。

現在は7ヶ月半の仮釈放も無事に終わり、刑期を満了することができ、出所してからも10ヶ月おかげ様で薬物を使うことなくクリーンで過ごさせてもらえています。

出所してからダルクやNAに繋がらずに焦る気持ちもある中もう一度ひとりでやり直そうとしていたらもしかしたら再使用していたかもしれないなというのが正直なところかもしれません。

僕は刑務所に行く前に1年間毎日NAにも行き、仲間とも深く繋がれ、仲間との繋がりやミーティングの大切さも感じていたはずでしたが、出所して1週間は緊張と不安でNAには行けませんでした。その緊張と不安は刑務所では自分自身に向けられていた目が一気に外に向き、まわりからどう思われるかということや、刑務所から出てきても美味しいものを食べられた家族に会えた以外は特にいいこともなく、待っていたのは普通に流れている社会があるだけでその流れに薬物を使わない人の目を欺けない、自分をごまかせない、ありのままの正直な自分で溶け込めるのか、受け入れてもらえるのかという恐れや、あるがままの自分の現実の人生と直面して受け入れられずに恐れていたところからきていたんだと思います。

そんな状態からNAに行くきっかけをくれたのも木津川ダルクの施設長、スタッフの方々からの「帰ってきてんの知ってんねんで〜。遊びにおいでやぁ」という電話での言葉でした。そして、ダルクに遊びに行かせてもらい、その夜にダルクの仲間達と一緒にNAに行くことができたのが出所後初めてのNAでした。

それから6ヶ月は1日も休まずにNAに足を運び続けました。

仲間は覚えていてくれおかえりと温かく迎えてくれました。木津川ダルクにも月に2回程泊まりにも行かせてもらえたりで少しずつ現実を生きていく勇気と力を再び吹き込んでもらえたように思います。社会に帰ってきてダルクに行かせてもらった時、初めて会う仲間もいましたが温かく迎えてくれたこと嬉しかったです。

共に入寮生活をしていた仲間に再会できたことも嬉しかったです。

そして何より入寮生活を共にした仲間がクリーンタイム4年を迎え仕事もしっかりとして僕が知っている時よりも何倍も元気にたくましくなっている姿を見せてもらい自分もクリーンで粘り強くやっていけば回復の人生を力強く歩んでいけるんじゃないかという力をもらえたりもしました。

僕にとっての木津川ダルクはアナザースカイ的な大切なところでもあります。NAのホームグループに入らせてもらったことも大きな力をもらえているように感じています。

出所後6ヶ月が経ちNAに行くことも習慣のようになり、ハイヤーパワー、NA、仲間のことを信じる心も再びでき元気になってきた僕は介護施設に面接に行き、週3日1日3時間アルバイトに行かせてもらえるようになりました。

面接も働くのも実に4年ぶりということでめちゃくちゃ緊張しました。面接では、依存症のこと矯正施設に行ったことなどは言っていませんが、他の緊張や不安が人より強いことや生き辛さの部分なんかは正直に話してしまっている自分がおり、面接やのにNAみたいに正直に話しすぎたな、しまったなと思いましたが、なんとか週3日1日3時間からやってみましょうと受け入れて下さりました。

そして実際に働かせてもらえることになりました。自分の場合はまさに面接の時や新しい職場などで人からよく見られたい受け入れてもらいたいといった場面で薬物の効果に頼りきりになり生きてきたので僕の一番の薬物を必要とする状況に直面することになりました。

薬物があれば人間関係も楽にスムーズにいき、うまく自分のことも取り繕うことができいい感じに対処できるのになということが頭の中に本当によく出てきます。

自分は薬物を使ってもうまく生きれないということも今ならわかるので使いたいと思うことはありません。でも薬物を使っていないというだけでいろんな事を気にし過ぎ恐れ過度の不安や緊張を持ってしまうことや自分の中にある問題点や自己肯定感の低さや生きにくいなと感じてしまうところは薬物を使っていた時とほとんど変わらずにあるのが今の自分の実際のところであります。

では薬物を使う前の自分はどうしてたのだろうと考えてみたりもしましたがやはり同じような生きにくい部分はあり、本当の自分を知ろうとはせず人から自分からの見え方をよく見せようと必死で取り繕うことをし生きていたように思います。

以前の自分にはなく、今の自分にあってくれることというとNAやダルクと繋がり同じ様な問題点を抱えながらも薬物を使わない生き方を楽しく歩んでいる姿を見せてくれたりミーティングで話してくれたりする仲間がいてくれることです。

こういった自分の問題点や生きにくい部分をNAやステップの原理に沿って生き、うまく対処していけるようになれたらいいのになと思っています。

自分を支えてくれているものってなんだろうと思うと、なんだかんだ言っても温かい家族がいてくれ僕の回復を信じ応援してくれていることと、4年前に回復の人生が始まり出会わせてもらえた良き方々や木津川ダルク、NAの仲間が心の中にいつもどこか繋がっていてくれることが本当に大きくもう一度薬物に頼らないクリーンな自分で生き直してみようという勇気と力もいただけているように思います。繋がりを与えてもらえていること繋がっていてくださる方々がいてくださることに本当に感謝しています。

介護施設でのアルバイトでも仕事ができるように見せようともしない取り繕っていない正直なありのままの自分で一日一日を誠実に自分のやるべきことできることをしていき、人からどう思われるかというところや後のことはハイヤーパワーにゆだねていこうと思い祈り過ごしている日々です。

このような日々の過ごし方生き方もNAの仲間がミーティングで話してくれたことを自分に取り入れたことであります。そして今現在、介護施設でのアルバイトもなんとか4ヶ月が経ち週4日の1日5時間に増やしてもらうことができました。

自分の問題点なんかも配慮して少しずつトライさせてもらえている職場の方々に、そしていつも僕に道を示してくれるNAに繋がり出会うことのできたハイヤーパワーに感謝しています。

これからもNAやダルクの仲間のなかで粘り強く今日一日で回復の人生を歩んでいきたいです。出所して10ヶ月の自分にこのような原稿を書かせてもらえる機会を与えていただきありがとうございました。

えち

松本班・嶋根班 合同研究成果報告会に参加してきました。

平成29年度厚生労働科学研究費補助金 合同研究成果報告会に参加してきました。

松本先生の刑に一部猶予制度における薬物依存者地域支援に関する政策研究では「Voice Bridges Project」(声の架け橋プロジェクト)では、おせっかいな支援を実践。

といっても実にシンプルだが効果がある。

それは、自殺未遂者に対する介入研究よりヒント得たとのことです。

緊急搬送されてきた自殺未遂者に年に3~4回程度短い定型文の手紙を出すだけで、3年以内の再企図率や自殺死亡死亡率を優位に低減させるとのことでした。

ずいぶん前に松本先生に緊急搬送されてくる薬物の過剰摂取や覚せい剤の急性期などの患者さんに、依存症理解や回復に関する情報提供はできないものかなどお話ししていましたが、少し形が違いますが救急搬時の治療や対応に変化が起きたのはうれしいことです。

私たちの経験からもプログラムから離れてしまった仲間に連絡のつく仲間にはたま~に連絡を入れたりしているとプログラムに戻ってきたりすることがありました。そんな経験からもこの「Voice Bridges Project」(声の架け橋プロジェクト)は効果が期待されます。

もう一つ嶋根班のダルク利用者のコホート調査(追っかけ調査)の報告では、ダルクに入所している利用者の断薬の高さに会場より一様のおどろきがあった。何せ入所6ヶ月の断薬率が88%、1年後でも76%が断薬を継続しているという数字。

会場からは、「驚異的だ」、「ダルクを出てからの数値が肝心」、「比較出来る調査はあるのか」など、ちょっとその効果の高さやデータに嫉妬したり、受け入れたくない気持ちがあるのか、素直にダルクで起きている薬物依存者の断薬に対する評価する声が少なかったのは残念です。

また、断薬を優位にする条件として、ダルク利用者間の仲の良さや、スタッフとの関係が良好かなどがありました。

そらそうだろうな。取り組めるプログラムとその参加者との関係性が継続率や回復に大きく起因しているということですね。

もっともらしいワークを権威的上から目線で行っても効果が低いという事なのでしょう。

今後も継続したおっかけ調査を行うことが伝えられ、会場からのリクエストなども受けながらダルクでの支援についてのエビデンスを伝えていただきたいものです。

今日もその追っかけ調査についての意見交換会が行われます。ダルクや回復を望むアディクトにとってより良い研究が行われることを望みます。

 

 

アディクション・リカバリー・サポート・センター(仮称)設置基金 1月末日進捗状況

1月末日までに、51件 488,000 円 集まりました。
引き続きご寄付をお願いしております。
よろしくお願い致します。


ご寄付のお願い 木津川ダルクデイサービス施設充実のため

特定非営利活動法人 アパリ 木津川ダルク 加藤 武士

謹啓 余寒厳しき折柄、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。

さて、日ごろより皆様の温かいご支援をいただき、おかげさまで木津川ダルクも4周年を迎えることができました。当初わずかなスタッフと支援者で発足した木津川ダルクも、延べ40名を超える利用者がおられました。

しかし一方で、いまだ苦しんでいる薬物依存者、家族の回復と成長を支援する環境、資源の状況は必ずしも充分だとは言えません。

こうした状況の中、回復を望む薬物依存者とそのほかの依存者が集える障害者総合支援法内における日中支援施設の設置を計画しております。生活保護費の減額、新たな再犯防止推進法や刑の一部猶予制度などの法制度に伴い色々な制約を受けることにもなり、その必要性も絶対のものとなってきております。木津川ダルクがさらに回復と成長の場、山城地区における依存問題解決の拠点として発展して行けるよう、特に日中支援施設設置、女性の依存者回復支援のために皆様よりのご厚意によるご寄付をお願いすることになりました。いつもご寄付のお願いばかりなのですが、薬物依存者みずからが薬物依存者を支えともに歩むダルクの取り組みと新規事業の趣旨をご理解の上ご賛同いただけるかたはよろしくご協力のほどお願いいたします。

なお、このご依頼文はできるだけ多数の方に手にしていただけるよう多方面での配布のため、重ねてお願いが届いてしまう場合も多々あるかと思います。その節は失礼をご容赦ください。
謹白


寄付金の目的
日中支援施設の設置
女性依存者への支援

設置場所
京都府南部
障害福祉サービス事業における生活訓練施設設置初期費用
総額 500万円

内訳
物件借上げ費用 100万円
設備整備費用 150万円
障害福祉サービス事業指定報酬による運営までの維持費 200万円 (約4ヶ月)
予備費 50万円


ご寄付受付
寄付金: 一口 3000円より

振込銀行口座
京都銀行 木津支店 普通口座
口座番号:3765453
口座名:木津川ダルク 代表 加藤 武士
(キヅガワダルク ダイヒョウ カトウタケシ)

郵便振替
(口座番号)00910 – 2 – 202402
(名義)木津川ダルク

クレジットカードでも、ご寄付をしていただけます。
APARI WEST SHOP

受付・お問合せ
619-0214 京都府木津川市木津内田山117
NPO法人 アパリ 木津川ダルク
TEL&FAX : 0774-51-6597

木津川ダルクデイサービス施設設置のための ご寄付のお願い